「スチールラックってテレビ台にするのはどうなんだろう?」
サイズが調節できてなかなか便利なので、スチールラックをテレビ台にしようと考えてる人も多いんじゃないでしょうか。
ただちょっと待ってください!
もちろん便利なスチールラックですが、いろんなデメリットもあるんです。
テレビ台としてスチールラックを利用することの、メリットや注意点を考えてみました。
テレビ台をスチールラックにするメリット!
ちなみにスチールラックとはこんな感じ。
「スチールラック テレビ台」「メタルラック テレビ台」などで検索するといくらでも出てきます。
メタルラックとかメタルシェルフ、スチールシェルフ、ワイヤーシェルフといった呼ばれ方の違いは、「メーカーがつけてる名前が違う」という感じで、モノとしては基本的に同じです。
(メーカーによって柱の太さや、メッキの厚みが違うので耐久性などは変わってきますが)
このスチールラックの良いところは次のような点です。
圧迫感が抑えられて、部屋が広く見える
普通の家具って、側面も後ろ側も板がありますよね。
ところがスチールラックって横も後ろも何もないので、壁とか後ろ側が見えるんです。
なんなら棚板も格子状なんで、床の一部が見えたり。
部屋の広さを感じる上で、壁や床が見える面積が広いというのは大切です。
スチールラック越しだと一部だけになりますが、それでも板で完全に見えないのと比較すると、圧迫感が減り部屋の奥行、広さを感じられます。
幅や奥行の種類が豊富
スチールラックで有名なところだと、
- エレクター
- ルミナス
- アイリスオーヤマ
- 山善
といったところでしょうか。
それ以外にも、ニトリや大手ホームセンターなどから、いろんな種類の商品が販売されてます。
そして、それぞれで色んなサイズ設定の商品があり、かなり自分の部屋の間取りに合わせた幅や奥行のタイプを探すことができます。
結果として、リビングなどテレビ台を置くスペースを有効活用することが可能になります。
高さの調節が細かくできる
テレビ台のサイズとして、幅や奥行よりもある意味重要なのが高さです。
なぜならテレビの見やすさを決める要素になるので。
その点でいうと、スチールラックというのはポールがあって、そこにスリーブと呼ばれるプラスチック製のパーツをはめ、棚の高さを自由に調節できます。
結果としてテレビを自分が見やすい最適な高さに調節できます。
さらに、収納するモノ(本やDVDなど)に合わせて棚の高さを設定することもできるので、普通のテレビ台にはあまりない、優れたメリットといえるでしょう。
アレンジしやすい
パーツを組み合わせるので、いろんなデザイン・アレンジが自由にできます。
あとからパーツを追加して、形を変えられるのもスチールラックの大きな特徴。他のテレビ台ではできません。
壁掛けにもできるらしい
いわゆるテレビ台としてだけじゃなく、壁掛け風にもできます。正確には「壁寄せスタンド」と呼ばれるタイプに近い使い方ですが。
スチールラックのメリットに「圧迫感を抑えられる」と書きましたが、普通に置くよりもより部屋をスッキリに見せることも可能。
ただし天井から突っ張らせてそこにテレビをかけることになるので、やや安心感にはかけるかも。個人的には天井の強度やテレビの重さが気になります。
ネットで「スチールラック テレビ 壁掛け」などで検索すると方法はいくつかでてきますが、実際にやる場合は自己責任でお願いします。
耐荷重が抜群
一般的なテレビ台でも、ある程度の耐荷重というのは確保されてるんですが、素材がスチールで溶接されてることもあり、重さに対しての耐性は桁違い。
一般的なテレビ台の耐荷重はせいぜい数十キロですが、例えばルミナスのサイトでは、棚板の耐荷重が250㎏なんて書いていて、テレビ台としては全く重さを気にする必要がありません。
(もちろん商品によって耐荷重は違うので、それぞれ調べてください)
値段が安い!場合が多い
コレについては、全てに当てはまる訳じゃありません。
最近では安い家具も増えてるんで。
ただ大まかな比較としては、同じサイズのテレビ台とスチールラックを比べると、後者の方が安い場合が多いと思います。
(まぁ、パーツがポールと棚板だけなんで、当たり前といえば当たり前なんですが)
スチールラックにテレビを置くデメリットはココ!
そんな長所がいっぱいのスチールラックですが、逆に気を付けたい短所となるような所も色々あります。
テレビの安定が悪い
スチールラックっていうのは、棚板が基本的にガタガタになってます。
オプションで平らにするためのマットや、木製の板風の棚板もあるんですが、そのまま乗せると、ちょっと安定感に欠けます。
何か対策しておきましょう。
(いきなりコケることは無くても、ぶつかったり地震の揺れなどを考えると、安定感は大事です)
モノを隠せない
基本的にスチールラックの棚は、むき出しで丸見えです。
見せる収納といえば聞こえはいいんですが、リビング周りの細々としたものはできれば隠したい人が多いんじゃないでしょうか。
別でボックスを用意したり、といった工夫が必要になってきます。
つまり片付けがしにくい、というのは欠点とあるでしょう。
置いてるモノにホコリがたまる
また引き出しや扉がないので、収納してるAV機器などにホコリがたまりやすいという欠点も。
またスチールラック自体も細い棒の組み合わせなので、気付いたらホコリがたまっています。
なので、掃除の回数は増えてしまうかもしれません。
こまめに掃除をするのが苦手な人にとっては、避けた方がいいかも。
使っていくと劣化してくる
素材がスチールなんで丈夫だと思ってる人は多いでしょう。
もちろん強度的にはすごく強いんですが、長く使っていくことで、素材の劣化というのが目立つんです。
具体的にいうとくもりや錆び。
使っていくうちに、光沢があった表面が白っぽくくもってきたり、小さな黒い点々が出てきて最終的には錆びてきます。
見た目にもかなりみすぼらしくなります。
クリーナーなどで磨くとある程度はとれるんですが、あの形状(細い棒がいっぱい+細かい)なので、かなり手間です。
他の家具との調和が難しい
素材がスチール、つまり光沢のあるシルバーということになると、無機質なこともあり、なかなか他の家具とのバランスが難しくなります。
テレビ台だけ浮いてしまったりしないように、
- 中に入れるボックスなどを木製や茶色のものに
- 棚板に布を敷いて隠す
- 観葉植物などのグリーンで視線をそらす
といった工夫が必要になるかもしれません。
木製の家具と合わすのは、なかなか難しいと思います。
テレビ台に材質については、この記事にも書いてます。
あと個人的におすすめのテレビ台を集めてみました。